ギタークラフト

【テレキャスターシンライン製作】フレット打ち(315)

フレットを打ち終えたギターのサティーネ指板

前回はネックグリップの成形をしました。
今回はフレット打ちをします。

前回作業

ローステッドフレイムメイプルネックのボリュート部分
【テレキャスターシンライン製作】ネックグリップの成形(314)前回はヘッドのスロープの成形をしました。 今回はネックグリップの成形です。 ↓前回作業 https://guitar-co...

フレットを打つ前に、#320と#600のサンドペーパーで指板を磨きます。
#320のサンドペーパーでギターのサティーネ指板を磨いているところ

#600のサンドペーパーでギターのサティーネ指板を磨いているところ

R確認治具でRを確認。
今作は350Rです。
ギターのサティーネ指板のRを治具で確認

フレットを打つ前に、溝の深さをチェックしておきます。
フレット溝は2mmくらい。
1.5mmとかだと浅いので、その場合はノコギリで2mmまで掘り下げます。
ギターのサティーネ指板の溝の深さを150mmスケールで測っているところ

深さはOKだったので、フレット溝に溜まったゴミをノコギリで取り除きます。
フレット溝の底面に接着剤が張り付いているとフレットが奥まで入らないので、溝をひとつずつチェックしていきます。
ギターのサティーネ指板の溝に溜まったゴミを取り除く

ではフレットを打っていきます。
まずはフレットの長さを喰い切りで調整。
両端から2mmくらい出る長さにします。
喰い切りでギターのフレットを切って長さを調整

タングニッパーでフレットの両端のタングを切ります。
タングを切る長さは、フレット溝に対してタングが左右1mmくらい内側に来るくらいが目安。
ギターフレット用のタングニッパーでフレットのタングを切る

タングニッパーの切り方が下手くそだとバリが出てしまいます。
バリがある状態でフレットを指板に打つと指板にバリが食い込んで傷ついてしまうので、精密ヤスリでバリを落としておきます。
精密ヤスリでギターフレットのタングのバリを取る

喰い切りとニッパーでフレットの両端を挟み、軽く曲げます。
喰い切りとニッパーでギターフレットを曲げる

フレットの曲げ具合はフレットの種類やRによります。
フレット打ちは曲げ具合が大事で、曲げが上手いとスッとフレットが埋まります。
反対に曲げすぎたり曲げのバランスが悪いと、フレットがなかなか埋まりません。
曲げて曲線をつけたギターフレット

こうして見ると、曲線の左右のバランスが悪いですね、、、
これは曲げ直してから打ったほうがいいかもしれません。
曲げて曲線をつけたギターフレット

フレットを手打ちする場合は、まずは両端をしっかり打って埋め込み、徐々に中心に向かって打って埋めていきます。
ギター指板に玄能でフレットを打ち込んでいるところ

全フレットを打ち終わったら、埋まりきっていない箇所がないかチェックします。
600mmスケールをあててガタつくところがあれば、フレットが埋まりきっておらず、他のフレットよりも飛び出ている可能性があるので、再度玄能で叩いてしっかり埋め込みます。
フレットを打ったギター指板がストレートになっているか600mmスケールで確認

手前のフレットは端が傾いて少し浮いているように見えますね。
このあと端の傾きを直して端を埋め直しました。
フレット打ちは難しいです、、、
フレットを打ち終えたギターのサティーネ指板

ひとまずフレットを打ち終えました。
フレットを打ち終えたギターのサティーネ指板

ところどころ玄能の打痕が見受けられます。
フレットが凹むとこのあとのすり合わせで削る量が増えてしまい、そうするとフレットが低くなり、結果フレットの寿命が短くなってしまいます。
打痕なくフレットを打ち込めるようにならなければ、ですね。
玄能の打痕がついたギターのフレット

指板から飛び出したフレットは喰い切りで切断。
フレットが溝から浮かないように、下方向に力を入れながら切断します。
ギターの指板に打ったフレットの飛び出した部分を喰い切りで切断

鉄ヤスリ(中目)を45度くらいの角度に傾けながら、フレットをエッジを削ります。
ギター指板に打ったフレットのエッジを鉄ヤスリで削る

鉄ヤスリ(油目)で傷を細かくします。
ギター指板に打ったフレットのエッジをアブ油目の鉄ヤスリで削る

鉄ヤスリで角度をつける際に、フレットエッジも軽く(ごくごく軽く)削って角を取っておきます。
ギター指板のエッジ

フレットの角取りまで終わりました。
フレットを打ち終えたギターのサティーネ指板

ABOUT ME
監修・執筆:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中(2023年〜現在)
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報

■ギタコン運営会社
株式会社ケタケタ
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