今回は指板バインディングの接着をします。
↓前回作業
今作は指板バインディングに加え、ヘッドとボディにカスタムセル(セルを複数層で接着)を巻きます。
カスタムセルは外側に厚いバインディングを1本巻き、内側にカスタムセルを複数本巻きます。
アイボリーのバインディングにしたいのですが、内側のカスタムセルはアイボリーがありません。
学校にあるカスタムセルは白か黒しかないので、アイボリー+白と黒のカスタムセルにしようと思います。
では指板バインディングを巻いていきます。
まずは指板エンドから。
バインディング材のサイズは1.5mm。
指板サイドのバインディング接着にはセルボンを使いますが、指板エンドは木工用接着剤を使います。
バインディングの左右上下が指板から少しはみ出るくらいの位置で接着します。
指板トップはRに沿ってバインディングを削ります。
今回の指板は305Rです。
では指板サイドにバインディングを接着します。
赤い蓋の容器に入っているのがセルボンという溶剤です。
セルボンはバインディング材を溶かして接着する溶剤で、溶かすことで指板サイドにバインディングを隙間なく接着させます。
セルボンで接着する前に、バインディングを固定するためのマスキングテープを用意しておきます。
写真ではわかりにくいですが、セルボンを指板サイドに塗布したところです。
セルボンを塗った指板サイドにバインディングを載せ、マスキングテープでしっかり固定します。
バインディングはヘッド側に少しはみ出るくらいの長さにしています。
指板の両サイドにバインディングを接着。
これで1日乾燥させます。
こちらが1日乾燥させた後の状態。
ところどころ溶けたバインディングが指板トップにはみ出てしまっていますが、この後きれいに取ります。
指板トップ面にはみ出た部分は豆平鉋であらかた削ってしまいます。
セルボンの接着力は強くはないので、バインディングが剥がれないように指板の内側に向けて削ります。
指板にはRがついていて豆平鉋だけでは指板との段差を取りきれないので、あとはスクレイパーで細かく削って調整します。
スクレイパーも指板の内側に向かって削ります。
セルボンで溶けたバインディングがはみ出した部分もスクレイパーで取ってしまいます。