コトリンゴは大阪出身の女性シンガーソングライター。本名は三吉里絵子(みよしりえこ)。
坂本龍一のラジオ番組・J-WAVE「RADIO SAKAMOTO」のオーディションコーナーに送ったデモテープが坂本の耳に留まり、のちの2ndシングル『にちよ待ち』がラジオで2006年3月にオンエアされ、同年6月には坂本龍一プロデュースの『ロハス・クラシックコンサート』への出演も果たす。
坂本龍一プロデュースによる1stシングル『こんにちは またあした』で2006年11月にデビュー。高野寛、大橋トリオ、YOSHIKA、dorlis、ともさかりえなど、アーティストの楽曲やアルバムへの参加、映画『BECK』の映画音楽への参加、映画『くまのがっこう~ジャッキーとケイティ』の音楽全般を手がけるなど幅広く活動している。
【経歴】
兵庫県神戸市にある甲陽音楽学院卒業後、アメリカ・ボストンのバークリー音楽院に留学し、ジャズ作・編曲/ピアノパフォーマンス科を専攻し、教会でのクワイヤ(聖歌隊)のレギュラーピアニスや、バークリー音楽院のヴォイス科のピアノ伴奏などの仕事をし、学位を取得した後にニューヨークへ移り様々なギグ(ライブ)に参加して音楽活動をしていた。2005年の秋から自宅で曲作りとデモテープ作りをし、ラジオ番組がきっかけで坂本龍一プロデュースでデビューを果たした。
コトリンゴの由来・意味
コトリンゴというアーティスト名は「小鳥(コトリ)」と「林檎(リンゴ)」が由来となっている。小鳥が好きであること、その当時リンゴを毎日食べていいたこと、使っていたパソコンのメーカー名もリンゴ(AppleのMac)であったことから、2つの言葉をつなげてコトリンゴという名前を考えた。デモテープを送る際に急いでつけた名前だったそうだが、コトリンゴをそのままアーティスト名として採用したようだ。
ツバメ・ノヴェレッテの意味
『ツバメ・ノヴェレッテ』は2013年1月16日発売の4thアルバム。
「ノヴェレッテ(Novellette)」はドイツ語で「短編小説」を意味し、ドイツの作曲家・シューマンが始めたピアノ曲の名称。物語性のある曲やロマンティックな組曲で構成されたピアノ曲集を指し、シューマンは「冒険物語集」と呼んでいた。単数形では「Novellette」、複数形では「Novelletten」と綴る。
つまり『ツバメ・ノヴェレッテ』は「ツバメの短編小説集(短編曲集)」という意味。
収録曲『maiden voyage』(「処女航海」を意味する)はBS朝日の「Hello! フォト☆ラバーズ ミル・トル・アルク」のエンディングテーマ曲に起用。