ハンバート ハンバートは佐藤良成(さとうりょうせい)と佐野遊穂(さのゆうほ)による男女デュオ。活動時の名字は異なるが2人は夫婦。パートは佐藤良成がヴォーカル・ギター・フィドル(バイオリン)、佐野遊穂がヴォーカル・ハーモニカ。
大学時代に佐藤がオリジナル曲を演奏するバンドとして1998年にハンバート ハンバートを結成。当時は5~6名の流動的なバンド編成だったが、メンバーが辞めたため佐野遊穂にコーラスをして欲しいと声をかけハンバート ハンバートに遊穂が加入した。
レコード会社のミディから2001年6月にインディーズアルバム『for hundreds of children』をリリース。映画『包帯クラブ』劇中音楽を手がけたり、小田急電鉄CMソング(『待ち合わせ』)、映画『プール』(『タイヨウ』)、日本テレビ系列『2クール』(『罪の味』)、NHK教育テレビ『シャキーン!』(『ホンマツテントウ虫』)など楽曲のタイアップも多い。
ハンバート ハンバートの由来・意味
ハンバート ハンバートというユニット名は、ロシアの小説家、ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・ナボコフの1955年の小説『ロリータ』に登場するハンバート・ハンバート教授が由来となっている。ライブハウスにデモテープを送る際にバンド名が必要となったため考え、思いついた中で一番おしゃれな名前であったことから採用した。
【参考】白米と子守唄とハンバートハンバー
『ロリータ』の主人公・ハンバート・ハンバー教授は少年時代に死別した恋人が忘れられず、その恋人の面影を持つ12歳の少女(愛称・ロリータ)に恋をする。その少女に近づきたい一心で未亡人である彼女の母親と結婚をする、というストーリー。実は一般的に知られる「ロリータ」、または「ロリコン(ロリータ・コンプレックス)」の名称はこの小説が由来となっている。
『おなじ話』:2005年2月にリリースしたシングル『おなじ話』がFM802やFM高知など各地のFM局でパワープレイとなったことをきっかけに、ハンバート ハンバートが知られるようになった。
『アセロラ体操のうた』:仲里依紗、光浦靖子が出演するニチレイアセロラシリーズCMソング。実はハンバート ハンバートが歌っていたのだ。
収録アルバム『さすらい記』:セルフカバー、独自の言葉で歌った『アセロラ体操のうた (ハンバート・ランゲージバージョン)』が収録されている。